皇紀　2678年　4月13日

ノウハウというモのを大事にする者は多いし、それを一生懸命に覚えようとする。

しかし、ノウハウというのはいずれ使えなくなるモノである。

以前はそれで通用したが、今では使えないというモノは沢山ある。

リバモアの本を読んだ時に、なるほど・・・ と思い検証してみると

チャートも存在せず、素人参加率がメチャクチャ多かった時代だからワークした

のであり、今の時代 しかも日本の市場にあてはめても上手くはいかない。

少し前までは使えた、板読みも 2015年くらいから一切使えなくなった。

その手は話は、トレードの世界に限らずどの世界にも沢山ある。

大事な事は、どうして そのノウハウに行き着いたのか？ という本質を知る

事だ。 本質を知らずノウハウだけを暗記して覚えた場合、そのノウハウが使え

なくなった時に応用と改善が効かず、どうにもならなくなる。

トレードを教えると、パラメーターだけを必死に暗記しようとしている者を

見るとガッカリする。 そこはハッキリ言って、どうでも良いレベルの話だ。

大事な事は、何でそれを見るのか？ って話だ。

パラメーターがこうだから勝てるんではない、チャートがそうなったから

その使っているパラメーターがそうなっただけの話である。

繰り返し現れる集団心理がどうなっているのか？ と言うことをパっと見て

見える化したモノがテクニカルであって、沢山のチャートをいちいち吟味してたら

時間がないので、スクリーニングするために使うと言った使い方が正しいのである

例えば、オシレーター系を使うのであれば、そろそろ押し目になっている銘柄

を見つけるのに、4000銘柄の全部を見てられないから、それで探すと言う話だ。

25日移動平均が上を向いてないとダメ とか そういう時は買いをすると勝てる

と言った話ではないのだ。 それが表していることの意味は、過去25日の終値平均

がこういう事になっていますよ。 と言うだけの話なんだよ・・・

それが上を向いていて場合は、過去それを買ったヤツは含み益の状態である

ヤツが平均よりは多いというだけの話であり、明日も上がるか？ なんてのは

絶対にわからない話だ。 それだけ見ても無駄である、上げてからどれだけ

たっているのか？ 上げ始めなのか？ 日柄は？ こういう事も見なくては意味

がないのである。 ダイバージェンスしているから、エントリーしました

なんて話もアホ過ぎるのである。 チャートがそうなったからダイバージェンス

しただけの話であり、それでエントリーして騙されたと悔しがっているヤツは

とんでもないバカと言うことなる。 そんなモノはただの指針でしかないのだ。

下げ続けて、下げが弱まり上げに転じる兆候を知りたいから、ダイバージェンス

を調べる、そして状況証拠のひとつとして参考にすると言った程度の話だ。

それで、勝てるとか儲かるというのは別次元の話なのだ。

本質がわかってないと、テクニカルがこうだから勝てるんだと本末転倒の事を

考えるのだ。 大事な事は、ノウハウがどうしてソコに行き着いたのか？

これをジックリ考える事だ、それがわかった時、リバモアの言う通りのノウハウ

は通用しないが、彼の言っている本質は今の世でも使えるのだ。

いい加減、ノウハウを集めて儲かった気になるのはやめようぜ。