皇紀　2677年　2月3日

知り合いのトレーダーの話が面白かった。　自分のアカウントを女房に

使わせてやったらどうだろうか？　と考えたらしい。　

女房が救いようのないヘタクソなので、損しかしない。

ロスカットしないでとことん含み損に耐えて、精神の限界で投げる

を繰り返しているので、自分のトレード利益のかなりの部分を相殺できる。

もちろん損した部分は、女房から現金でもらうので税金が安くなって助かる。

まあ、名義貸しは違法なのと、脱税になるので冗談でしかないのだが

うーん・・・・・　確かに・・・・・　って思ったね。　

約3年前に、訓練を開始した門下生がだいぶ育ってきた。　

10名とり、2名が脱落しただけで、残りは何とかなりそうな感じだ。

門下生の一人に、確率を理解させる為に一番最初に統計取り作業を

やらせていたとしたら、もっと成長が早かったんじゃないか？　

と聞いたが、いあ・・・　その時はとにかく、勝てる方法が知りたかった

ので、統計取り作業や3万回サイコロを振って統計をつけろと言われても

絶対に心に響かなかったです。　言われて、やりましたけど意味がない

と思ってしまって・・・　それで、実戦でボコボコにされて途方にくれて

から、その作業をしたから理解できた。　と言いやがった・・・

何人ものトレーダーを育てて来て、思うことがある。　

教え子たちに自分と同じ失敗をさせないように、どんなに教えても

その失敗を回避することは、不可能に近い。　結局は痛い授業料を払う。

しかし、痛い思いをして何も学ばないで終わるのと、その時に

「な？　散々言ったろ?」　とそれが誰しもが通る道だと俺から言われるのは

大きな違いだったらしい。　ああ、これでいいんだ・・・　ってわかるって

のは大きいと言ってた。　何とか、最短で育てる方法を探して、試行錯誤

しているが、失敗することなく儲けたながら成長させる方法ってのが理想

だが、それはまだ見つかってない。　「そない酷い事にはならん」って

状態で育てることは可能だ。　しかし、大部分は即、進化して勝てるように

なる事を望む。　なるべく進化が早くなるように、これからも試行錯誤が

続くのだろう。　どの順番で教えたら強くなっていくか　ってノウハウの蓄積

はかなり出来たが、ソレを素直に実行してくれるか?　ってのは別次元の話で

ほとんどの者は、自分で意味がある意味がないを決めてしまう。

自分の意見で勝てないから入門したのに、それでも自分の意見でやろうとする

のは人情ってもんだ。　人間は自分だけは何とかなると思う生き物で　

自分がモノゴトを客観的に見ているつもりで、実は見たいモノしか見えてない

聞きたいことしか耳に入らないと言うことがわかってない。