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コラム

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2016年02月01日

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皇紀 2676年 2月1日
 

確率を理解させる為に、門下生に宿題を出した。 

サイコロを 2000回振って、その目を記録させたんだ。

サイコロを買って来て、1日中 サイコロを振っていて手が疲れた

という者、家族から白い目で見られたという者・・・ 苦情があったが

出目表を見て、へぇぇぇぇ ってモノがあった。 

やった本人も、こんなに収束しないもんなんだと驚いていた。

2000回振っている間に、100回ずつ区切ってみていくと

1800回目から1900回目の間に、6の目が 5回しか出てない部分

がった。 これは なかなか珍しい、 1つの目が出る確率が 16.6%

なんだが、この100回分では 5%としかなく、9%も下にブレていると

いう事になる。 また、400回くらいでようやくブレがなくなってくる事

を理解したようだ。 また実際のトレードでは勝率が30%くらいのモノ

を使っているので、6個の目のウチの 1と2が勝ちだと過程した場合

とんでもない数の連勝と連敗が存在する事がわかった。

講義で何回も説明して、ピンとこなかったヤツも、実際に 2000回サイコロ

を振るというアホな行為をさせた事によって、理解が深まったようだ。

でも、これって 師弟関係という強制力があるからこそ可能であり

例えば、こんな事をセミナーでやらせたら、返金請求が殺到するだろう

これは俺でも、珍しいなぁと思った事があって。 

4が5回連続出た後に、別の目が2つ続き また 4が3回出た箇所があった。

この 10回だけを抜き取った場合に、 4が7回出た事になる。

これを実際のトレードに当てはめたら、どういう事になるか? 

たまたま、上手くいった 勝率70%のシステムと勘違いするバカも出てくる。

素人のほとんどは、確率を理解していないので、勝率30%と言うと

3回に一回は当たるんでしょ とか 10回に3回は出るんでしょ といった具合

に試行回数が恐ろしく少ない状態で確率を考える。 

昔、呆れ果てた話で 試行回数がたった3回で、

勝率100%と豪語しているバカがいた。 

ようするに3連続で勝ちが続いただけで、ついに見つけた魔法の法則

と喜んでいたというワケだ。  こういう統計取りをやって行くと本当に

骨身に染みるのが、チャートパターンがどうのこうの、このオシレーターが

こうだから上がるだの、下値支持線だ、グランビルだ、エリォット波動だと言う話は、

マジでどうでもいい!! 本当にくだらねぇ!!!

って言う事である。 まず、確率を理解する、体に叩き込む、そして恐怖することなく

トレードを実行する。 一切の雑念がない状態で、トレードが出来るようになり

その先に、初めて見えてくるモノがある。 何となく感じる直観や感覚

それに従った方が、統計・確率に従うよりも良い結果が出るようになる。

これが、トレーダーの最終段階という事になる。 ここに来ると別世界が待っている。

 

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