皇紀　2670年　6月4日

CMBの特別訓練コースでは、鬼のように宿題が出る。

サラリーマントレーダーなら、寝不足は間違いない。

講義のレポートを提出させて、講義で教えた、

テクニカルの条件を満たしたチャートを提出させる。

プロのトレーダーなら常識の範囲の話だが、その辺の株本には

書いてない事を、教えるので

訓練生は、講義の最中は　鼻息フンフンになる。

ついに教えてもらった!!　魔法の法則!!　と喜ぶ。

容赦のない、再提出の嵐。　酷いヤツは何回も再提出させられる。

ここまで、苦労して覚えたテクニカルはきっと実戦で役に立つに違いない!!

と士気旺盛で何度でも提出してくる・・・・・見上げたガッツだ。

そんでもって・・・・

必死に覚えたテクニカルが意味があるのか?

と言うと・・・・　

これが、何の意味もねぇ!!　と言うのだから酷い話だ

新人が上級生に聞く、　先輩はボリンジャーバンドは見てないですよね?

ああ、見てないよ、宿題の提出の為に見たっきり一度も使ってねぇ。

別のヤツは　RSIは見てないですよね?

ああ、見てないよ　ロウソクと出来高見てたらわかるだろ。

では・・・何の為に・・・・　これを学んでいるのだろう?　

それはだ・・・・

成功は苦労の果てに訪れる。　苦労しないと成功できない!!
高いゼニを払って、怒鳴られたい、怒られたい。

と思いこんでいる、マゾな連中の感情を満たしてやる為

そして、一番の理由は

ムダな事を寝不足になるまで
必死にさせて、ムダと悟らせる。　

これは非常に意義のある事なので、これを理解させる為。

トレードの最大の秘密は秘密が存在しない事、ルールは決めてしまえば

何でもいいと、本当に理解させる。　その為には、テクニカルを徹底的に教える。

その上で、　結局、絶対はないんだから、何でもいいだろ?　と理解させるのである。

そして、結論は・・・・　

上がると思ったら買え、違ったら切れ。　下がると思ったら売れ、違ったら切れ。

となる。　こんな簡単な事を、散々遠回りをして苦労しないと気がつかない。

これが人間と言う生き物の習性だ。　偉そうに言ってる俺がそうだった。