皇紀　2678年　1月23日

以前から気にいらねぇなあと思っていた、経済評論家が逮捕されていた。

自信たっぷりに話すんだが、アホな事を言っているなあ　と思っていた。

そもそも、経済評論家って言われる連中で好きなヤツはいないんだが、コイツは

特に　嫌いな部類に入るヤツだった。　素人ってのは経済評論家ってのを

専門家と勘違いしているヤツが多い。　トレードの腕があるんなら、シコシコ

本を書いたり、講演をやったり、テレビに出たりと小銭稼ぎをしてねぇーよ。　

かくいう俺も以前は、経済評論家って言われる連中の話を、真剣に聞いていた時期

がある。　毎日必死に、モーニングサテライトや、ワールドビジネスサテライト

日経なんとかテレビってのを見ていた。　しかし、3ヶ月くらいで気がついた。

こいつら日経があがると調子の良い事を言い、下がると慎重な事を言う。

未来を予想するのはいいんだが、大事な事はそれがいつ起きるのか？　って事を

一切言わない。　為替や相場の予想レンジにしても、そんなに値幅をみたら

外す方がバカだろ　って予想レンジだ。　ドル円は　114円から　112円　

日経は　23500円から　24500円　なんて予想レンジを恥ずかしげもなく話す。

下がれば下がった理由をもっともらしく説明する。　上がればその理由を

相場が下がる理由ってのは、買い注文より売り注文が多いからでそれ以外の理由は

ない。　上がる理由もそうだ、売り注文より買い注文が多いから上がる。

これ以外の理由は存在しないのだ。　ニュースがこうだったから下がった　

というのは、本当の事はわからないんだよ。　でも確実な事は理由はどうあれ

売り注文が買い注文よりも多かった。　これだけは絶対に間違いのない事実だ。

ニュースを聞いた連中がどう反応するのか？　なんて事は事前に予想しても

時間の無駄である事が多い。　相場の状態によっては、悪いニュースも

悪材料出尽くし　なんて事で上がっていく場合もある。　インサイダー情報が

アテにならない理由のひとつでもある。　経済評論家の言っていることを

ふむふむ　なるほど・・・　なんて聞いているウチはカモだと思ったほうがいい。

突っ込みどころ満載の笑いのネタとするくらいにならないとダメだ。

何のためにソイツの話を聞くんだ？　相場の参考にするためであれば、ソイツの

過去の発言とチャートをてらしあわせてみればわかる。　今まで色々なヤツの

ノーガキとチャートを見比べたが、裏目に使える事はあっても、儲かる指標と

して使えるヤツはみた事がない。　全てはチャートに現れる、チャートが全てで

あり、理屈はどうでもいい。　大事な事は理論的である事ではなく、金が増える

事である。　金を増やす為に相場をやっているという事を忘れないことだ。