皇紀　2677年　2月8日

取り返してやろうとすると、ドツボにはまる。　誰もが経験すると思う。

不思議な事に、取り返してやろうとすると絶対に負ける。　

一度くらいはマグレで勝てても良いだろうに、何でか絶対に負ける。

弱り目にたたり目　ってヤツだ。

理由だが、取り返してやろうと言う感情が生まれた状態でチャートを見ると

エントリーする理由ばかりに神経が行きだす。　少しは取れるんじゃないか？

何となく・・・　なんて理由でトレードを始める原因となる。

人間は自分の見たいモノしか見えないので、それをしたらどういう事が

起きるのか？　と言うことを冷静に見れなくなる。

取り返してやろう　という事をやめてから、酷い事にならなくなった。

そして、取り返すために大きなポジションを持たずに、トレードをしたり

負けが続くと、ポジションを小さくしたりするようになった。

これだと、その後に来るであろう勝ちトレードで取り返せないじゃないか？

って思うかもしれないが、不思議な事にこのようにした方が結果が良くなった

え?　こんな小さいポジションで取り返したのか？　なんて嬉しい誤算が

生まれたりすることすらあった。　負けまくるという事は相場と自分の

ルールがあってない何よりの証拠なので、その時に玉を増やすより

減らす方が上手くいく。　儲けよう、上手くやろう、取り返そう　と

賢く立ち回ろうとすればするほど、ドツボにはまっていく。

逆に、儲けようと思っても儲からない、上手くやろうとしても出来ない

取り返そうとは思わない。　とあきらめに似た気持ちになると結果的に

上手くいく。経験の浅いヤツはこの意味がわからないと思う。　

今まで散々、賢く立ち回ろう、相場を読んで早く動こうとして

結果的にアホな事をしたという経験を何度も何度もして、

上手くやろうとしても、上手く出来ない　とあきらめがつき、どうなろうと

ルール通りにやるしかない。　ルール通りにやって負けるか？　

デタラメをやって負けるか？　それならば、ルール通りにやって負けよう。

こんな気持ちになると上手くいきだす・・・・

トレードってのは本当に皮肉なゲームだ。　知人のトレーダーでロジックに

こだわり続けて研究しまくっているヤツがいる。　確かに知識は深いし

研究熱心なのは認めるが、それ考えても無駄じゃね?　って事を一生懸命

にやっている。　とにかく、高確率のロジックを常に研究している。

確かにそれも大事だが、試行回数を繰り返す方が早くないか？　

ドッチにしろ、全部は勝てないんだから？　って思うのだ。