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2016年05月26日
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皇紀 2676年 5月26日
ルールを決める時に、どのくらいの試行回数を繰り返せばよいのか?
これを知っておく事は非常に大事だが、ほとんどの者はコレを知らない。
ちなみに 勝率90%の場合、43回の試行回数(トレード回数)を繰り返せ
ば 43のウチの90% が勝ちとなる。 複雑な数式が必要だがそれは
省略しておく 80%で96回 70%で165回 60%で256回 50%で384回
40%で576回 30%で896回 20%で 1537回 となる。
という事は・・・・ 勝率 30%のシステムだとすると、最低でも 896回
の試行回数(標本)がないと、勝率30%が現れて来ないという事になる。
ただし、トレードの場合 期待値がプラスか? という要素が加わるので
取るリスク(LC幅)と狙う利益(利食いポイント)のリスク・リワードも考えない
といけない。 勝率だけにこだわるのであれば、LC幅を思いっきりとり
利食いをチョコっとにすればいい。 ナンピンすれば勝率は90%近くになる。
ただし、コツコツドカンになりいずれは破綻するが。
ここに期待がプラスという事になると話は途端に難しくなる。
LC幅を大きくするのであれば、それを上回る利益をどう取るのか?
となると・・・ そもそも それだけの値幅が発生するボラが必要となり
試行回数が極端に減る、そして当然の事ながら勝率も落ちてくる。
となれば、そこそこの利益で利食いしつつ、損失を限定するという
話になってくるのだが・・・・ このバランスが難しい。
結局のところ、 30%程度のモノで 落ち着いてくるケースが現実的
となってくる。 これでも収束するまでに896回のトレードが必要であり
896回やったとしても、上下に5%ずつの誤差が生まれる。
25%から35% の勝率が 896回繰り返すと現れるという事だ。
となると、勝率が 25%になったとしても期待値がプラスになり
かつ、896回の試行回数(トレード回数)に耐えられるだけの資金配分
が必要となってくる。 また、その前に 896回をどの程度の時間でこなすか?
という問題も出てくる。 まあフルタイムのトレーダーでも一月はかかるだろう。
これが、仕事をして少ししかトレードの出来ないトレーダーの場合
896回のトレードを終わるのに、どれほどの時間がかかるだろうか?
あまり現実的ではない年数がかかる場合も出てくるし、何ヶ月もマイナスが
続く事だって当たり前にある。 この間にモチベーションが保てるのか?
まあ、現実的ではなくなってくる。 この話からわかるように
ヤレ必勝チャートパターンだの、鉄板サインだのパーフェクトエントリーだの
と言っている事がいかに下らないかわかるだろう。 そんなモノを待っていたら
試行回数が稼げない。 こう考えた時に、イチイチ考えている暇もないし
期待してショックを受けながらトレードをしていたら、気が狂っちまうという
事を少しは理解できるんじゃないか? 難しく考えて、確実を求めると
試行回数が減り、確率が収束して現れるのがドンドン遅くなる。
成功したトレーダーになりたいという夢が、ドンドン遠ざかる。
これを よーく 考えてみな。